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プロに聞く、断熱リノベのススメ Vol.2

リノベの教科書

プロに聞く、断熱リノベのススメ/Vol.2 YKK AP様・ショールーム大阪

窓からはじまる断熱。窓リノベの快適さを体感できるショールーム。

せっかくリノベーションするなら、窓を大きくして、光がいっぱい差し込む部屋にしたい。誰もがそんな夢を描くことでしょう。でも、窓はお部屋を開放的にする反面、もっとも熱の出入りがある場所でもあります。窓のせいで冬は寒くて、結露もひどい。逆に夏は暑くてエアコンが効かない。そんなことにならないように、窓のことは事前に勉強しておきたいものです。窓の選び方によって、断熱性能が格段にちがってくる。窓リノベをするなら、窓の専門会社に聞いてみるのがいちばん。そこで今回は、YKK APのショールーム大阪をお訪ねし、意外に知られていない窓とお部屋の快適性の関係や健康への影響などについて、葭田部長、杉本館長にお話を伺いました。

YKK AP ショールーム大阪
杉本理恵館長

YKK AP 関西支社
リノベーション営業推進部
葭田陽子部長

YKK AP ショールーム大阪のエントランス

コロナ以降、高まるリフォーム需要に対応する、専門のショールーム。

YKK APのショールーム大阪は、リフォーム専門のショールームです。もともとは新築を対象としたショールームでしたが、2023年5月からは、リフォームをお考えの方を対象に、具体的な商品やプランの提案を行なう場として生まれ変わりました。展示品の8割はリフォーム専用商品。100坪ほどの広さのフロアは、体感コーナー、ビフォーアフターコーナー、商品展示コーナーなどさまざまなコーナーに分かれています。コロナ禍を経て、より快適な暮らしを求めてリフォームを検討される方が増えてきました。そんな中、これからリフォームされる方にとくに知っておいていただきたいのが、窓断熱の重要性。キッチンやバスルームのリフォーム相談に来られたお客様も、まずは窓断熱の体感コーナーへご案内しています。窓リフォームがどれだけ重要なのか、肌で感じてもらえるようさまざまな工夫がなされています。

窓の種類で断熱性能がどれくらい変わるのかを、比較体験できるコーナー。

窓の構造や素材、ガラスによって、冬の寒さや夏の暑さがどれくらい変わるのか。冬や夏の窓辺の環境を再現した体験コーナーでは、実際に窓ガラスに手を当て、その冷気や熱気を実感していただけます。冷たくて思わず手を離したくなる真冬の窓、そばにいるだけで熱さを感じる真夏の窓。窓枠やガラスの温度は、温度計で表示していますが、実際に窓に触れることで、窓断熱の必要性を実感していただけます。冬の結露を何とかしたい方はたくさんいらっしゃいますが、結露は室内外の気温の差が原因で発生するものですので、窓断熱によって解消することができます。一般的なアルミ枠と単板ガラスの窓には結露があり、そばにいるだけで外の冷気が伝わってきますが、樹脂窓にする、複層ガラスに変える、さらにはアルゴンガス入りの複層ガラスにする、というふうに断熱性能を上げていくことで、結露が発生しにくくなり、どんどん冷たさを感じなくなります。リノベーションをお考えで、ショールームに来られる方の多くは、築20〜30年のアルミサッシ窓ですので、断熱性の高い窓の快適性を、より実感してもらえるのではないでしょうか。

窓を換えることで、真冬の窓際の冷たさや結露がどれくらい改善するかを比較体感できるコーナー

窓を換えることで、真夏の窓際の熱気がどれくらい軽減できるかを比較体験できるコーナー

複層ガラスや樹脂素材の窓枠を採用するメリット

冬は室内の熱の半分が、窓から逃げています。これは、もったいない話。

住まいのどこから熱ロスがあるのかを算出したデータでは、冬場、暖房などで温められた家の中の熱の約50%が、窓から逃げています。つまり、窓を高断熱化することは、室内の熱を外に逃さず、冬を快適に過ごすポイントなのです。逆に夏場、外から家の中に入る熱の74%は窓からです。夏を快適に過ごすにも、窓辺の対策は欠かせません。年間通して窓辺を快適にするために、断熱性の高い樹脂窓や複層ガラスをおすすめしています。関西では、あまり馴染みのない窓の断熱ですが、北海道や東北などの寒冷地域ではごく一般的です。例えば樹脂は、熱を伝える割合が、アルミの1/1400という素材。性能の差は歴然ですが、そのあたりをしっかり体感しご理解いただくことで、確かな窓選びをサポートしています。

古いアルミ窓の居室モデル(左)とリノベ後の樹脂窓の居室モデル(右)

上記数値は、YKK AP算出です。 窓からの熱の流入出比率の算出条件 【解析No:00033】(2021.7.1更新)

●使用ソフト:AE-Sim/Heat(建築の温熱環境シミュレーションプログラム)/(株)建築環境ソリューションズ ●気象データ:「拡張アメダス気象データ」2010年版 標準年/(一社)日本建築学会 ●住宅モデル:2階建て/延床面積 120.08㎡/開口部面積 32.2㎡(4~8地域)「平成25年省エネルギー基準に準拠した算定・判断の方法及び解説Ⅱ住宅」標準住戸のプラン ●躯体:平成28年省エネルギー基準レベル相当 ●窓種:アルミ(複層ガラスA8未満) ●環境条件: 冬:外気温:2.6℃、室温:20℃ 2月14日 5〜6時(日平均外気温最低日)、東京 夏:外気温:34.8℃、室温:27℃ 8月5日 14〜15時 (日平均外気温最大日)、東京

お部屋間の温度差や結露の発生は、健康に悪影響を与えます。

お部屋の快適さや光熱費の軽減につながる断熱窓ですが、ほかにもさまざまなメリットがあります。カビやダニの繁殖の原因である結露が生じにくいため、お子さまのぜんそくやアレルギーがなくなったという話もあります。年配の方がいらっしゃるご家庭では、ヒートショック対策にもなります。北海道や東北などでは当たり前になっている樹脂窓も、それ以外の地域ではちょっとやり過ぎでは?スペックオーバーなのでは?とおっしゃられる方もいますが、実は冬の朝の室内温度は北国よりも関西の方が低いのです。この話、意外に知らない方が多いと思います。

アルミサッシを採用した無断熱または昭和55年基準の住宅

樹脂窓を採用した平成11年基準を満たす住宅

ご自宅の「窓」と「ドア」を一新、開口部の断熱リフォームがお悩みを解決します。

ショールームでは、樹脂窓をはじめ、防音効果もある二重窓、紫外線を70%もカットできる窓ガラスなど、実際に施工した状態で展示していますので、窓の内部構造や取り付け方などもご確認いただけます。外壁を壊さずに1日で窓をリフォームできる最新工法をご紹介すると、手間のかからないことに驚かれることも少なくありません。窓リフォームに興味をお持ちの方は、一度ショールームに遊びにいらしてください。窓のことまでは考えていなかった。そんな方でも、開口部の重要性に気づき、リフォームを検討される際の参考になると思いますよ。

施工後をイメージできる、窓リフォームコーナー(左)と玄関リフォームコーナー(右)

今回取材させていただいたYKK APショールーム大阪とYKK APについて
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