路地と人に惹かれて。
塩屋コミュニティが息づく古民家カフェ

人気インスタグラマー・ウラリエさんが神戸で空き家をリノベしたお店を紹介するシリーズ「ウラリエのリノベ探訪」第2弾で訪れたのは、築100年以上の古民家をリノベーションした台湾カフェ。地域の方々に支えられながら開業に至った経緯や、塩屋エリアの魅力を伺いました。

昔ながらの暮らしが残る、塩屋というまち

神戸に来る前は、奥さまとともに台湾での駐在生活を送っていた藤井さん。いつか自分で農業にかかわる事業をしたいと考えていたところ、神戸は街と農業の距離感が近いことを知り「EAT LOCAL KOBE」の農業スクールへの参加を決意。そこで出会った塩屋の方々との縁をきっかけに、シオヤチョコレートでの間借り営業から活動をスタート。地域の方々に教わりながら、少しずつ輪を広げていかれました。

塩屋エリアは、昔ながらの建物が多く残る地域。震災の被害が比較的少なかったこともあり、今も当時の街並みが色濃く残っています。そんな路地の雰囲気に惹かれてこの場所を選んだという藤井さん。昔の建物ということもあり、夏は暑く、冬は寒い環境ですが、「それもこの場所の魅力」だと感じているそう。

店主の藤井さん
Ryu cafeの建物

「いじりすぎない」がリノベのテーマ

藤井さんの開業意欲を知った商店会の方から紹介してもらったという築100年以上の建物は、もともと空き家。震災以降ほとんど管理されておらず、外が見えてしまうほど老朽化していたといいます。「古民家というより、正直“ボロボロの民家”が一番しっくりきます」と語る藤井さん。

改装にあたっては建築士に入ってもらい、指導を受けながら進めたため、大きなトラブルはなかったそう。台湾カフェの世界観を作り込むのではなく、この民家がもともと持っている空気感を活かしながら、神戸・塩屋という場所で営業することを大切にしました。
工事が間に合わず、当初は1階のみで営業をスタート。その後、改修が進み2階の営業も開始しています。2階の天井に張られた布は、夏の暑さ対策として昨年取り入れた工夫のひとつです。

リノベーションのテーマは、「いじりすぎないこと」。建てられた当時の名残は、できるだけそのまま残すよう心がけたそう。店内の家具の多くは、地域の方から譲り受けたものを修理して再利用されています。近くの豆腐屋さんにあった家具や、おばあちゃんの家で使われていたもの、近隣の邸宅で保管されていたものなど、その背景もさまざま。ゼロから作るより、「今あるものを活かす」ことが、この場所らしさにつながっています。
「使えるものがあったら持っていっていいよ」——そんな声が自然にかかるのも、塩屋ならではのコミュニティです。

タンスは大家さん、絵画はジョネス邸から譲り受けたもの
お風呂場をそのままテーブル席に

空き家活用や移住を考えている方へメッセージ

塩屋エリアについて「とにかく人が優しく、受け入れてもらいやすい」と語る藤井さん。地方は外から来た人に冷たいというイメージを持っていたものの、この地域ではそれを感じることはなかったそうです。
開業にはもちろん費用がかかるものの、想像していたほどの大変さは感じなかったとのこと。「神戸、そして塩屋はおすすめです」と、これから挑戦する人へのメッセージを語ってくれました。

ウラリエのまとめコメント

Ryu cafeには私もよく訪れるのですが、
お話を聞いて、塩屋コミュニティの凄さと藤井さんの人望の厚さを実感🤝
店先には、オープン時に植えたパッションフルーツが育っていて、収穫した実は、実際にメニューとして提供されることもあるそう👀
Ryu cafeで朝食やランチを楽しんでから塩屋の街を散策して、塩屋くらしを体感してみてください👣

ウラリエ

インスタグラマー / フォロワー 10万人

お店に生い茂るパッションフルーツの蔦
取材時に提供いただいたサツマイモのお汁粉モーモーチャーチャー

店舗情報

店名
Ryu Cafe
住所
〒655-0872 兵庫県神戸市垂水区塩屋町3-8-4
営業時間
ランチ|完全予約制
喫茶|14:00~17:00(予約不要)
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、Instagramアカウントをご確認ください。
https://www.instagram.com/ryucafe_kobe/
定休日
月・火・不定休
アクセス
山陽電鉄「山陽塩屋」駅から徒歩1分