古民家で叶える
「暮らす×働く」
スローライフ

人気インスタグラマー・ウラリエさんが神戸で空き家をリノベしたお店を紹介するシリーズ「ウラリエのリノベ探訪」第1弾で訪れたのは、古民家をリノベーションして生まれ変わったコーヒーロースタリー。建物は母屋と離れに分かれ、母屋は地域のコミュニティスペース「neo yoriai」、離れはカフェ兼住居として活用されています。四季折々の風景が広がるこの場所について、お話を伺いました。

空き家との出会いとリノベーションに至るまで

カフェを開きたいと考え、奥さまの地元・長尾エリアで物件探しを始めた店主夫妻。しかし、希望に合う物件は不動産市場には出回っていないことを知り、地域の方に相談したところ、ちょうど空き予定のこの古民家の情報を得たそうです。元の所有者とは親戚同士のつながりもあり、スムーズに話が進んだとか。
明治時代に建てられた建物は定期的に風通しがされていましたが、雨漏りや白アリ被害など傷みも多く残っていたとのこと。リノベーションは長尾町の工務店「有限会社あかい工房」の赤井さんと建築家の今津さんが担当。店主の構想をもとに、母屋と離れの用途を整理しながら改修が進められました。

建築家の今津さんのリノベ事例紹介はこちら

左から森屋夫妻、「有限会社あかい工房」の赤井さん
母屋(左):コミュニティスペース「neo yoriai」
離れ(右):SPIN‐OFF COFFEE・住居

「元の姿に戻す」ことを大切にしたリノベーション

今回のリノベで一番のこだわりは、“建物が本来持っていた姿に戻す”ということ。昭和のリフォーム部分を取り払い、明治期の土間や残せる構造はできる限り生かしながら再生されています。
母屋のコミュニティスペース「neo yoriai」には、神戸市の補助金「建築家との協働による空き家活用促進補助」や兵庫県の耐震改修助成制度(500万+500万)が活用され、地域のコミュニティスペースとしてふさわしい“拠点性”・“耐震性”を重視した改修が行われました。全体のリノベーション期間は約10か月にも及んだそうです。
離れの「SPIN-OFF COFFEE」では、焙煎したコーヒーの粉を漆喰に混ぜて壁に用いるという店主ならではの工夫も。また、外観では土壁や門を取り除き、窓から田園風景を見渡せる開放的なつくりに。季節によって青々とした稲や黄金色の稲穂が広がり、四季を肌で感じられます。

「neo yoriai」の土間
取材中も暖かい日差しが心地よくてお昼寝したくなりました
「SPIN-OFF COFFEE」の店内
窓から見える田園風景に癒されます

地域とともに育つコミュニティスペース

「neo yoriai」は、里づくりの拠点地域として自治会や寄り合いの場としても利用されています。関西学院大学の建築科学生とのワークショップを定期開催し、地域の方々と一緒にリース作りなど季節のイベントも実施。北区や長尾町のイベント会場としても活用され、昨年の秋には老若男女が集う“地域の愛されスポット”としてにぎわいました。
カフェには家族連れからご年配の方まで幅広い世代が訪れ、居心地の良い空間が生まれているといいます。古民家暮らしに憧れ、問い合わせをする来店者も少なくないそうです。

自然と人に寄り添う暮らしからのメッセージ

「直感のまま、この町がいいと思って移り住んだ」という店主夫妻。自然に囲まれ、水やりや土いじりなど、これまでにない暮らしの楽しさを実感しているといいます。都市部では希薄だったご近所とのつながりも深まり、地域の人とのコミュニケーションが日々の喜びに。
「気に入った直感を信じ、住めるように最善を尽くすだけ」。そんな前向きなメッセージが、この古民家での暮らしを物語っていました。

ウラリエのまとめコメント

田園風景に囲まれたお店で、都心では味わえない景色に癒されました~
思い立ったらすぐに動く、森屋さんの行動力とリノベーションのこだわりに感動!
美味しいコーヒーやスイーツをいただきながら長尾町の風景を楽しんでみて下さい⭐️

ここからの、夕陽も綺麗だと聞いたので私もまた夕暮れを狙って訪れたい🌅
夜は、星が綺麗でカエルの鳴き声が聞こえるとか🐸🌃

「SPIN-OFF COFFEE」に来て、古民家暮らし気分を味わってみてください♩

ウラリエ

インスタグラマー / フォロワー 10万人

店舗情報

店名
SPIN-OFF COFFEE(スピンオフコーヒー)
住所
〒651-1511 兵庫県神戸市北区長尾町宅原285番地
営業時間
土・日・祝日 8:00〜18:00
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。
定休日
月・火・水・木・金
アクセス
神戸電鉄「横山」駅から981m